ソロもん

１月にトライした硫黄岳！しかしラッセルと悪天候に阻まれ撤退となりました。今回は夏沢鉱泉からのアプローチで硫黄岳にリベンジしに行きました。こちらの方が短い距離で硫黄岳を目指せます。
　夜中にひたすら高速道路を走り諏訪ＩＣで降ります。ここから唐沢鉱泉分岐まで車で行きました。途中の道からこれから登る八ヶ岳を一望

標高を上げるにつれドライ路面から雪道、厄介なのはアイススケートリンクのような路面。滑ります

唐沢鉱泉分岐に７時前に到着し、出発準備。無積期だと桜平まで行けるらしいが、積雪期はココに車を停めてひたすら林道を歩きます。

夏沢鉱泉の冬季送迎用の車のキャタピラの跡を歩きます。これが歩きにくい。

桜平に８時４５分到着。鉄のゲートをまたいでいきます。積雪で楽ちんに通れる

夏沢鉱泉に９時半到着。登山届を提出して少し休憩し、ここから先のオーレン小屋に向かいます。林道はここまで。
風力発電に太陽光発電、そんでもって小型の水力発電完備してました！トリプルパワー！？

登山道はしっかり踏み固められていて歩きやすい。この前の時とは全然違う。ただ道を外れるとズボッと膝くらいまでもぐりました。

テント泊装備なので重く寝不足もありだんだんしんどくなってくる。休憩する回数が多くなってきた。なんとか１１時前にオーレン小屋に着いた。一安心

ここからテントを張れそうな場所を探す。広く開けたところがあるのでおそらくここがキャンプサイトなのだろう。ただ踏み跡が多く後の行程が大変なのと、ふきっさらしで風を遮断できる木々が少ないのはちょっと・・・。バックパックをおろし、設営準備に取り掛かる。
装備総重量はやっぱり２０キロくらい。アルミカンジキにしてスノーシューより軽量化したが、その分「日本酒」を運んできました。軽量化の道は遠い

　まずスノースコップで塹壕を掘ります（嘘）

テントの床面積を考えてスコップで整地しフラットに仕上げていきます。カンジキで踏み固める工法もあるのだけれど面倒くさいのでスコップ一本土木工事！１月とは全くちがい３月に入り気温が高くて暖かい。あの寒さはどこへやら
というわけで完成

ハイライトテントの四隅は、この前購入したＭＳＲのブリザードステイクで固定

これとスノーアンカーで風に備えます
　さてここから水の調達。小屋のそばに沢があったのでそこで汲もうとしたが深雪にズボッとはまってしまい、近づけない
あきらめて融雪で水作りに励みます。ジェットボイルに呼び水をいれて、そこに雪をどかどか入れます。大きめのビニル袋にあらかじめ雪をかき集めておきましょう。

スプーンで雪を崩しながらかき混ぜると早く溶けます。これを何度か繰り返し水をボトリング。沸騰させる必要はありません。
雪なので細かいゴミが多数あります。これを除去するためにいい方法はないものかと思い、家の台所の三角コーナーを見てこれだと思いました。１００円ショップで売っている三角コーナーのネットをフィルターとして使用。これで結構ゴミが取れます。

ただ、世間で騒いでいる「ぴーえむ2.5」は濾過できません。そこらへん気になりましたが、この場合仕方ありません・・・。
この日は天気がよく、テント内の室温は１７度くらいで、冬用ウェアでは暑いくらいでした。おかげでぬれた衣類は着干しですぐ乾きます。ジェットボイルの火力もけたたましいほど。弱火の微調整が難しい

　早めに到着したので、持参した日本酒と肴の鮭とばで一杯やり、そのあと周囲を散策
一階部分は完璧に雪ノ下のオーレン小屋

生クリームのような屋根の雪

前から気になっていたのが、木にくっついている海藻のような植物？南アルプスでも同じようなものがたくさんありました


さて、明日は夏沢峠の稜線に出て硫黄岳を目指します。


夕食後、次第に青空から一転、雲が多くなり雪が降ってきた気温も太陽が沈むと急激に下がり氷点下！寒いので湯たんぽを作り19時ごろにシュラフの中に潜り込みました